花便り
花便り2
2016-08-01
とうとう8月です。
お盆もすぐそこです。上の写真はオミナエシとミソハギ。
この辺りはオミナエシやミソハギがお盆にお供えする主な花となっているそう。
そのためか、畑や家の庭でこの二つの花がよく咲いているのを見かけます。
秋の七草のひとつ、キキョウも早々と花が咲いてます。
その他にも
淡い紫色のマツムシソウと真っ白なオカトラノオ 。
黄色のトモエソウに深い紫のサワギキョウ。
朱色が目を引くマツモトセンノウに、
それより淡い色のフシグロセンノウ、
ちょっと珍しいウンナンセンノウと続きます。
よく似ているのは、カワラナデシコ。
ちなみに、このカワラナデシコこそ「大和撫子」。
サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」のシンボルでもあります。
今では、野生で咲いているのを中々見ることのできない花となってしまいました。
さらには、絶滅危惧種とされるチョウジソウも、今年はちゃんと花を咲かせてくれました。
他にも、ちょっと珍しいところでは、
噛むと頭がクラクラするくらい根が苦いという「クララ」や、
これでもミカンの仲間、マツカゼソウなど。
雑草?と言われるようなものから、中々見つからなくなってしまった山野草まで。
色とりどりの花が次々に咲いていって、この数か月、圃場がとても華やかです。
花便り
2016-07-23
上の写真は 「いずれ菖蒲か杜若」と言われるだけあって、
競い合うように美しい花を咲かせてくれたアヤメとカキツバタ。(一番右はハナショウブです)
1000株以上の花が次から次へと咲く様は、非常に艶やかでした。
そして、ウノハナウツギも満開に。
「卯の花の匂う垣根に、ホトトギス早も来鳴きて 忍び音もらす 夏は来ぬ」
という童謡「夏は来ぬ」をご存知の方も多いのではないでしょうか。
こぼれ落ちるように白い花が咲き乱れ、甘い香りが漂って…。
最近ではこれを垣根にしている家もなくなってしまいました。
もったいないなーと思うものの一つです。
歌に出てくる植物といえば、 童謡「赤とんぼ」の中でも、桑の実が歌われてます。
ヤマグワも黒く熟し、丁度食べごろなものが多くなった頃。
咲き出すのが、ナツツバキ。
沙羅双樹とも沙羅の木とも言われるナツツバキ。
沙羅双樹といえば、平家物語の冒頭の一節が有名ですが、
それよりも私の中で印象深いのが、
女学生の時に教科書で覚えた芥川龍之介の「相聞」。
「また立ちかへる水無月の 嘆きを誰にかたるべき。
沙羅のみづ枝に花さけば かなしき人の目ぞ見ゆる。」
想いをよせた沙羅の花のような目のひと。
花を見る度に、
どのような人だったのだろうと思わずにはいられません。
最も好きな恋の詩です。
初夏の便り
2016-05-30
快適な作業ができる春は過ぎ去って、
ここ鳥取も、すでに夏の陽気になってきました。
植えつけだけでなく、水やりも相まって、
追い立てられるように日が過ぎていきます。
なかなか更新ができずにいる間、
いろいろな花が咲いてくれました。
ヒトツバタゴに
リキュウバイとレンゲツツジも満開に。
苗木もどんどん新芽が伸びて行っています。
ナナカマドとイボタノキ。
アブラチャン。
今回は樹木中心でしたが、次は山野草たちを紹介していけたらと思います。